『蔵書洞』

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例の準備、も少し待って下さい。

さて、また色々と更新しましたので、そのお知らせです、ハィ。

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さて、民間伝承です。

『蔵書洞』というお話。
諸葛亮はその死の間際に、彼の兵法二十四篇を姜維に贈り、劉禅に、蜀漢に忠誠を尽くせと遺言したのだった。
書物には数多の地理・天文・兵法・戦術や行政戦略など森羅万象記されていた。
姜維はこの書物をこの世の至宝とみなし、四六時中身辺から離すことはなかった。
時は過ぎ蜀に鍾会が侵攻してきた時、剣門関に劉禅からの使者がやってきた。
成都陥落、降伏せよ、という命令である。
茫然自失の彼の頭に亡き孔明に貰った書物の事がよぎった。
あれが敵の手に落ちてはならない。
すぐに部下二人と秘密裏に諮り、剣門の絶壁にある洞穴に蔵し、何つ時の日か取りに戻ることにしようと決めた。
彼らは書物を二つの箱に収めて封印し隠し場所を捜し歩いた。そしてやっと千仞の岩壁に洞穴を見付けたのである。
まず一人が腰に綱を結びつけて岸壁を下りていき、洞穴の前で待ち受ける。
そこへ綱を結びつけた箱が一つずつ下ろされると、それを洞穴の奥にしっかりと置いた。
その後、姜維は不遇の死を遂げ書物を取りに戻ることはなかった。
同時に兵法二十四篇のありかも謎となった。
だが今なお土地の老人たち岸壁にぼつんと見える洞穴を指さしてこう語るのである。
「あれこそ姜維の蔵書洞だ」と。
/民間伝承より